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Miho Sato

Author:Miho Sato
「舟遊び みづは」運営主体の、株式会社フローティングライフ代表取締役。
江戸の人が遺してくれた東京の水辺は貴重な財産。数名で貸し切れて、江戸工芸に触れて楽しみながら、ゆったりと江戸の粋や情緒、名橋の数々を満喫できる舟遊びを提供します。
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02月10日(木)

大航海時代が導いてくれたマイセン磁器の300年展

今日は江戸から少し離れて、西洋陶磁の世界へ。六本木の東京ミッドタウン内のサントリー美術館で
開催中の「マイセン磁器の300年」を友人のMさんと訪れました。マイセン窯は旧東ドイツのドレスデン
近郊にあり、ザクセン王国の王立磁器製作所でした。私は陶磁器が好きで、骨董屋をしている親戚
の影響もあり、時代を経た本物が持つ力に惹かれるタイプ。自分でも、和骨董、西洋骨董の陶磁器
を少しずつ集めています。マイセンの品々は、江戸の工芸と同様、精緻な技とデザイン・造形力に
加え、遊び心も備えた素晴らしいものです。

今回は、開窯300年を記念し、初期のものから現代のものまで時代を追いながら展示していました。
マイセンの歴史で、個人的に興味深いのは、まず開窯初期、1700年代のもの。貴重な交易品と
して珍重された日本や中国の磁器の収集に熱中し、その美しさに魅せられたアウグスト強王。なん
とか自国でこれを製作できないかと、錬金術師ベットガーを幽閉してまで開発にこぎつけます。
マイセンに限らず、初期の欧州磁器は、日本の酒井田柿右衛門の柄や中国の仙人図などを写した
ものが結構あります。磁器は東洋が先んじていたので、その絵付けや造形の技法をお手本にして
まず製作を始めたのです。

もし、大航海時代が来ずに、東西交易がシルクロードを通じた陸上交通のみであったら、今日自分が、
柿右衛門を写したマイセンを見ることはなかったかもしれない、と思うと不思議な気持ちになります。
船は当時大量輸送ができる唯一の手段でしたから。遥か遠くの国へ何百日も海を揺られ、日本の文化
が当時の欧州の人々に届き、憧憬の対象となったことにもロマンを感じます。

もう一つ私にとって興味深いのは、19世紀末のアールヌーボー(ドイツではユーゲントシュティル)
時代。ゴージャスな花柄や、キラキラ王朝風のファンシーな絵柄が苦手な私。日本の花鳥風月の描き
方や、浮世絵の構図の影響を受けたアールヌーボーがしっくり来ます。今回の展示では、この様式の
作品がこじんまりしており残念でしたが、内部で芽生えていた何かが外部からの影響によって花開く
文化の面白さを感じさせてくれました。

それにしても会場は、平日の午後というのに、相当な混雑。テレビで紹介されたのもあるでしょうが、
マイセン展というとこれだけの人が来るのは、マイセンというブランドの力なのでしょうか。工芸の
技術から言えば、様々な江戸工芸の職人さんもひけを取らないと思うのですが…。マイセンは王立
から出発し、江戸工芸の多くは一般消費者向けのものが昇華して行ったという違いはありますが。

私達の身近にあるけど、意外と気づかないでいる良きものに、今日マイセン展に来たぐらいの人達
が関心を寄せてくれるには、何ができるかなぁ、とまた考えてしまいました。
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