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Miho Sato

Author:Miho Sato
「舟遊び みづは」運営主体の、株式会社フローティングライフ代表取締役。
江戸の人が遺してくれた東京の水辺は貴重な財産。数名で貸し切れて、江戸工芸に触れて楽しみながら、ゆったりと江戸の粋や情緒、名橋の数々を満喫できる舟遊びを提供します。
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02月05日(土)

スゴイ人ほど謙虚で優しい@江東区伝統工芸展

昨日は江東区伝統工芸展へ。深川東京モダン館が会場です。この建物は昭和7年に、関東大震災後の
栄養政策の一環として東京市営食堂として建てられました。バウハウス建築のような外観です。
kotokogei6.jpg

戦争で大きく損傷し、内部で往時を偲ばせるものは、タイルと階段部分程度ですが、食堂の食券売場
のウィンドウの場所が残っていたりします。取り壊しに合わずに、地域のイベントスペースとして 
残っているのは素晴らしい事です。
kotokogei1.jpg

kogogogei2.jpg

工芸展でデモンストレーションして下さっていたのは、襖骨製作、木彫、三味線の駒の象牙細工の
職人さん達。最近三味線を習い始めたばかりの私がまず興味を惹かれたのは、象牙細工の前田さん。
kotokogei5.jpg

三味線の駒というのは胴の上に置き、糸をかける重要な部分。なんと一片の象牙から削り出して
華奢で繊細な駒を作っていたのです。穴も開けるのですから大変です。太い金やすりから細いもの
にだんだん変えて行き、最終段階では、椋の木の葉で削るそうです。まさに江戸時代から受け
継いだ先人の知恵が生きているのですね。

写真左は、象牙の塊。ここから駒の大きさに合わせて三角形に切り出し削ったものが右にある
白いもの。奥の茶色いのが椋の木の葉です。
kotokogei4.jpg

駒を載せる時、その薄さに、いつも扱いがコワイと思っていましたが、製作現場を見て、益々
大切にしようと思いました。お話も面白く、「最近はアフリカ象ばかりだけど、昔はインド象が
多かったんですよ。インド象のほうが気性が優しいから、象牙の目が詰まっていて、表面の際
まで取れるけど、気性の荒いアフリカ象だと、際のほうは目が荒くて使えないんだよね。」
「象牙の粉はカルシウムだから、肥料にもいいんですよ。」ごついけれど温かみのある手が
とても素敵でした。

木彫職人の岸本さんは、国会議事堂、国技館、ニューオータニのトゥールダルジャンの壁面
彫刻も手掛けた江東区の無形文化財であり、名誉都民というスゴイ方。
kotokogei3A.jpg

木の正目と板目、色などに合わせた図柄の結界が展示されていました。例えば木目を流水に
見立てて、都鳥を彫り抜いているのです。小粋な遊び心ですよね。「弟子にしてくれ、と
いう人は来るんだけどね、木造建築が減って欄間彫刻などの仕事がなくなってきちゃった
から、食べさせられないしね。」とおっしゃっていました。残念なことに四代目になる筈
であった甥の方が、59歳で亡くなられてしまったそうです。木彫の技は、他の区内の職人
さんが伝承して行かれるそうです。

86歳の岸本さん、10歳以上お若く見えます。やはり現役で仕事をこなし毎日手を使って
いることで脳も活性化されているのでしょう。年を重ねてもなお人に必要とされ、元気で
いられる、理想的な暮らし方です。「あと10年でも。15年でも。」とおっしゃっていた
ので、まだまだ岸本さんの作品が世に出てきます。楽しみですね。

それにしても、スゴイ人ほど謙虚で優しくて暖かい。職人さん達の生き方に触れるたびに
その技や作品だけではなく人間そのものをどういう形で伝えられるか考えさせられます。
突き詰めるべきテーマの一つです。
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