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Miho Sato

Author:Miho Sato
「舟遊び みづは」運営主体の、株式会社フローティングライフ代表取締役。
江戸の人が遺してくれた東京の水辺は貴重な財産。数名で貸し切れて、江戸工芸に触れて楽しみながら、ゆったりと江戸の粋や情緒、名橋の数々を満喫できる舟遊びを提供します。
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10月16日(水)

みづはがワイルドなところも見せたロックゲート舟遊び

10月12日に、扇橋閘門と荒川ロックゲート、2つの閘門を通過するダブルロックゲート舟遊びを行いました。
赤い扇橋閘門は小名木川の真ん中に、レンガ色の荒川ロックゲートは、旧中川と荒川の交差点にあります。
doublerg.jpg

東京湾の干潮時よりも強制的に水位を1メートル下げている東京の東側、江東区を中心とした内部河川。小名木川の一部、横十間川、北十間川、旧中川がその対象です。これらの川と隅田川や荒川は最大で3mも水位が異なるのに、どこにも水がなだれこむ激流がありません。これは、閘門や水門で囲い、内部河川の水をポンプで排水しているのです。

でも、船はどうやって通るのか?そこで導入されているのが、パナマ運河と同じ原理で船を通す閘門です。
水位の高い側と低い側の間に閘室という水の部屋を作り、その中で船が行きたい側の水位に合わせて通れるようにしてくれるのです。
仕組みの図解は江東治水事務所HPを↓
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/chisui/jigyou/suimon/sisetu/ougibashi_drive.html

閘門の通航には時間がかかるので、日本橋発着135分で設定。実際はもう少しかかってしまったので、次回は余裕を見て150分で設定するつもりです。

今回は秋の遠足と題した舟遊びだったので、遠足のおやつを配りました。
日本橋と江東区にちなんだお菓子。日本橋からは、榮太楼のピーセン、山本海苔煎餅、江東区からは、船橋屋の和のフィナンシェ、亀戸の梅ケーキ、風月堂の塩釜。
1385483_521515637935828_47521263_n.jpg

日本橋を出発し、小名木川へ。家康が江戸入府後の1590年頃、すぐに開削に着手した運河です。塩の産地であった千葉の行徳から、安全な航路で塩を運べるように計画したもの。現場監督が小名木四郎兵衛さんという人で、その人の名前を冠しています。

大横川との川の交差点を過ぎます。
写真 12-10-26 11 46 57

そしていよいよ最初の閘門、扇橋閘門へ。低水位河川に入る為、閘室内の水位が下がります。何度かみづはで通航練習をしてきたおかげで、問題なく通れました。
1237136_510857749001617_719490035_n.jpg

ここから先の小名木川は、護岸工事中で、台船のが張り出した狭いところを通ったり、結構緊張します。事前に連絡をしておいたので、作業船がどいてくれました。

次の荒川ロックゲート、今度は水位の高い荒川に出るので、ロックゲートの中に水がどんどん入ってきて、水位が上がります。扇橋閘門よりも水の出入りのスピードが遅いので通航に時間がかかりますが、こちらもクリア。
写真 12-09-29 16 28 44

両閘門とも、ゴゴーッという音とともに片方の門が開いて水が滴る様を見て「すごい迫力ですねー!」「東京にこんなところがあるなんて知らなかったわ!」とお客様の反応のテンションが上がっているのがわかります。

そしてみづはは荒川へ。実はこの日は夏かと思うほどの天候。南風が吹いていました。ということは、荒川を下る時は向かい風。もうこの時期は北風に変わっていると踏んだのに。。。ここはスピードを出すところなので、しぶきが沢山入ってしまいます。お客様には船室に避難して頂き、クッションもしまって、みづはは荒川をブイブイ下って行きます。

前から入ってくる派手なシブキに、「うわー、漁船に乗ってるみたい!」「船首上がってますね~。結構速いんですね!」と普段よりもワイルドなみづはにお客様も大喜び。たまにはこういうのもいいのかも。

荒川河口橋が近づいてきました。
写真 13-07-11 10 14 25

ここで新砂水門から砂町運河に入って行きます。
写真 13-07-11 10 06 06

ここは東京の水防の要。ここが壊れたら東京東部はおろか、中心部も水浸しになると言われます。堅牢な鋼鉄の扉は迫力満点。お客様のカメラのシャッター音が響きます。
写真 13-07-11 10 05 43

このコースは、大小バラエティに富んだ水路を巡るコース。日本橋川~隅田川~小名木川~旧中川~荒川~砂町運河~豊洲運河~隅田川支川と縦横に水路が走る水の都東京を船から感じて頂きました。

本当は閘門通過やしぶきの入っているデッキの様子など、もっとお伝えしたいシーンが沢山あったのですが、閘門通過時の綱取りや、二度の閘門通過と荒川南下で濡れた椅子の雑巾がけなどでバタバタと忙しく、写真を撮る暇がありませんでした。お客様を実際に乗せての閘門通航は初めてで、オペレーションのコツも少し掴めたので、次回は余裕を持ってできるよう、改善も加えながら楽しい舟遊びにしたいと思います。

何より、東京にこういう施設があることをもって知ってもらいたいですっ!
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