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Miho Sato

Author:Miho Sato
「舟遊び みづは」運営主体の、株式会社フローティングライフ代表取締役。
江戸の人が遺してくれた東京の水辺は貴重な財産。数名で貸し切れて、江戸工芸に触れて楽しみながら、ゆったりと江戸の粋や情緒、名橋の数々を満喫できる舟遊びを提供します。
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01月15日(土)

伝統工芸のブランディングを学ぶ

すみだ地域ブランド戦略シンポジウムに行ってきました。伝統工芸をどうブランディングしているのか
に興味があって。この取組みは、スカイツリーのオープンを契機に墨田区の誇るモノづくりの価値や
ブランドを確立しようと2009年からはじまっているそうです。

通常の伝統工芸展に比べて、アートディレクターっぽい感じのお洒落な方々や若い人が目立ちます。
会場には、すみだブランドとして認証された工芸品や、伝統技術を活かしながらデザイナーとコラボ
して開発した品々が並んでいます。またまた欲しいものが沢山。カタログやチラシをもらいまくり。
「ここにしかないもの」の価値をどういう形でブランドにするのか、出展されている品々がその方向性
を物語っています。
sumida2.jpg

例えばこの皮の風呂敷、ユニークです。かっこいいし。こうして結ぶには相当皮を柔らかくする技術
がいりますね。そのなめしの技術が墨田区で培われてきたもの。それを伝える為の一つの答えがこの
風呂敷だったのでしょうね。
sumida3.jpg

今日はモノが売れない時代に、人が何に反応してモノを手にするようになるのか、その背景を商品
の「文化力」をキーワードとしてパネルディスカッションが行われました。コーディネーターは
元西武百貨店社長の水野誠一さん、パネリストは、婦人画報編集長の出口由美さん、カリスマ
バイヤーとして一世を風靡した藤巻幸夫さん、元イデーの山田遊さん、そして墨田区の企業松山
油脂(Marks&Webの方が有名かな?)社長の松山剛己さんという錚々たる顔ぶれ。全員がすみだ
ブランド戦略のプロジェクトに関っています。

文化力とは、品質や機能ではなく、デザインやイメージ、物語。それが使い手の感性に響いて共感
を得ると購買につながり、その先に作り手と使い手のコミュニケーション「交感」が行われると
長いお付き合いが生まれる、というお話。もちろん品質とのバランスは必要ですが、それだけ
では足りないということ。「売る人は、作り手と使い手を繋ぐのが仕事。作り手の物語を伝えられ
なければ駄目。モノを売ろうとしないこと。」というメッセージ。最近のマーケティング論でも
これに似たようなことが随分語られていますね。確かに、これまで伝統工芸品の売られ方という
のは、高度な職人の技巧や伝統の良さなど、品質をメインに訴求していたことが多かったように
思います。

私の舟では、重さや安全性・舟上での使い勝手が許せば、内装や使用する食器・備品にできる
限り江戸工芸品を用いるつもりです。どういう設えで使っているかを見たり、実際に使って
口当たりや手触りがわかることで、色んなことを感じてもらえると思うので。そこから生まれ
る会話が、ショーケースに入っているものの良さを説明するよりも雄弁だと思っています。

工芸の技術を活かしながら、時代のニーズに合ったデザインに高めていくことや、伝統を大事に
しつつ、作品の背景にある技・素材・誇り・人などの物語を伝えていくこと。安価な大量生産品
と違って、伝統工芸は、使い手とコミュニケーションできる題材には事欠かないはず。その伝え
方に、今、特に墨田区が力を入れているのです。今日のパネリストの方々や、コラボしている
デザイナーを見れば、相当お金をかけていることは明らかですし、それだけ墨田区の危機感も
意気込みも大きかったのでしょう。

一つ気になるのは、台東区や江東区など同様に伝統工芸職人が集積している地域では、ここまで
大規模に行政が動いているように見えないこと。スカイツリーは江東区からも台東区からもよく
見えます。どちらも観光や地域の活性化に結びつけようという動きがあります。舟運に関しては、
河川が繋がっていることもあり、複数の区が協力する体制ができつつありますが、伝統工芸の
ほうはどうもバラバラのようです。政策の優先度や予算等に違いがあって難しいのかもしれま
せんが、訪れる人々は、XX区に来た、と区を意識する人は殆どおらず、下町に来た、という
感覚ではないでしょうか。その辺の顧客目線を考えた連携が、江戸工芸という素敵な財産を活かす
分野にもあったらいいなあ、と思います。ブランディングによって一歩先んじた感のある、
墨田区の独り勝ちではなくてね。

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