◆お知らせ◆
舟遊びみづはウェブサイト
http://www.funaasobi-mizuha.jp/
茶色白抜きロゴ

◇Twitterアカウント◇
@riverboatmizuha

◇舟遊びみづは Facebookページ◇

舟遊びみづは Riverboat Mizuha



プロフィール

Miho Sato

Author:Miho Sato
「舟遊び みづは」運営主体の、株式会社フローティングライフ代表取締役。
江戸の人が遺してくれた東京の水辺は貴重な財産。数名で貸し切れて、江戸工芸に触れて楽しみながら、ゆったりと江戸の粋や情緒、名橋の数々を満喫できる舟遊びを提供します。
http://www.funaasobi-mizuha.jp/
ツイッターでもつぶやいてます:@mihobjm

カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
最新トラックバック
検索フォーム
QRコード
QR
ブロとも申請フォーム

--月--日(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 
05月19日(土)

これは恋しちゃうね、型紙デザイン

三菱一号館美術館でやっている、KATAGAMI Style - 世界が恋した日本のデザインに行ってきました。浴衣や着物の染めに使う型紙のデザインが、19世紀後期~20世紀初めの西欧美術に与えた影響を考察するもの。

柿渋を塗った紙を小刀でくり抜き、柄を表現する型紙。着物から洋装への変化や、機械プリントの技術が振興する中で衰退して行きます。

染めに使う単なる道具だった型紙は、高度で精緻な技術が詰め込まれていたのに、美術品として見られることもなく、貴重な史料として保存するという考えも当時はなく、捨てられ、散逸してしまいます。

幸いだったのは、これが海外に流失し、型紙の美しさと技に西欧の人々が驚愕したこと。おりしも西欧ではジャポニズムが人気を博し、アートアンドクラフツ運動などで、用の美や手仕事の良さが見直された時期でした。

織物や装丁の図柄に、型紙の文様が応用されて行く様が、展示されていました。アートアンドクラフツや、アールヌーボー大好きの私には、どストライク!ウィーンやブリュッセルなど、訪れたアールヌーボー建築の写真は懐かしかったし、ギマール、オルタ、ヴァンデヴェルデ、とこの時代の芸術家達のオンパレードで、頬が弛みっぱなし。

しかし、西欧の芸術家達が真似て作った作品と、展示されている型紙をその場で見比べてみると、その繊細さやデザイン力には歴然たる差があります。館内のDVDで型紙の製作過程を紹介していましたが、まさにマイクロコスモス。1ミリ以下の細さの線を彫りぬき、細かい穴や曲線の連続パターンを、息を詰めて彫っていく職人さんの気迫と集中力、丁寧に丁寧を重ねた手仕事に圧倒されます。彫る文様に合わせて、刃を鍛え、研ぎ、道具から作る。こんなことが出来る人がいるんだ、という感動と、日常的にこういう仕事をしていた人たちが江戸時代には沢山いたのだ、という驚きが同時に心に迫ってきました。

ジャポニズムはあくまでもイズムであり、悪く言えば「なんちゃって」です。でも日本の型紙のモチーフに着想を得て、ご本家の日本では染めの道具に過ぎなかったものを、家具や食器にまでそのデザインを投影し、芸術へと昇華させていった西欧の応用力はスゴイと思います。

型紙に限らず、浮世絵や陶磁器など、日本発の工芸が西欧の芸術に与えた影響は大きいのですよね。アニメをはじめとする現在の日本のポップカルチャーも100年後ぐらいにこうして考察されることになるのかもしれません。
関連記事
 

Trackback

URL :
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 

-

管理人の承認後に表示されます...

 
 

Comment


    
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。