◆お知らせ◆
舟遊びみづはウェブサイト
http://www.funaasobi-mizuha.jp/
茶色白抜きロゴ

◇Twitterアカウント◇
@riverboatmizuha

◇舟遊びみづは Facebookページ◇

舟遊びみづは Riverboat Mizuha



プロフィール

Miho Sato

Author:Miho Sato
「舟遊び みづは」運営主体の、株式会社フローティングライフ代表取締役。
江戸の人が遺してくれた東京の水辺は貴重な財産。数名で貸し切れて、江戸工芸に触れて楽しみながら、ゆったりと江戸の粋や情緒、名橋の数々を満喫できる舟遊びを提供します。
http://www.funaasobi-mizuha.jp/
ツイッターでもつぶやいてます:@mihobjm

カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新トラックバック
検索フォーム
QRコード
QR
ブロとも申請フォーム

--月--日(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 
12月26日(日)

様式の統一がもたらす美

話は前後しますが、先週の前半に、東京庭園美術館の建物公開「朝香宮のグランドツアー」に行ってき
ました。庭園美術館の企画は結構好きで、年に数回は訪れます。朝香宮の邸宅を美術館として使用して
いるのですが、その建物が日本随一のアールデコ建築で、建物だけでも見る価値があります。今回は、
通常公開されていない部屋の公開や、朝香宮がこのアールデコの建物を志向した経緯などに焦点をあて、
建物そのものが主役の展覧会です。普段は撮影禁止の場所も写真OKというのも魅力です。

ちょうどギャラリートークがある日を選んで行ったので、詳しい説明も聞くことができました。昭和天皇
の叔父にあたる朝香宮が軍事研究のため渡欧した際、パリ郊外で交通事故に遭って重傷を負ったため、
妻の允子妃が看病の為に、後から渡仏。そこで、静養のためご夫妻で2年あまり滞在することになり、
当時のアートムーブメントであった、アールデコに間近に触れることになります。1925年のアール
デコ万博も見学された由。そうした影響で、帰国後朝香宮ご夫妻が邸宅の建設にあたり、アールデコ様式
の取り入れを望まれたそうです。

館内は、当時のフランスの著名な工芸作家や工房の美しいもので満たされています。
玄関を飾るルネ・ラリックのガラスパネルや、
ラリック2

同じくラリックのシャンデリア、
ラリック1

王室窯セーブルの香水塔(本来は噴水塔)など。
セーブル

なかでも面白いのが、暖房器具の目隠し。目に付くところは全て様式を統一しようとする執念のような
ものを感じます。これはフランス製ではなく、宮内省(現宮内庁)内匠(たくみ)寮の手によるものです。
ラジエーターカバー1
ラジエーターカバー2
ラジエーターカバー3

写真を撮れない2階には、青海波文の目隠しもあり、和風のモチーフを取り入れながら、モダンな流線型
とうまく融合させていて、そのセンスの素晴らしさと工芸品の技にため息がでます。

一貫した美意識のもと、全てを調和させるために消費するエネルギーは相当なものです。しかし、その
一念とこだわりが、見る者を感動させ、その空間に身を置くことの心地よさを生んでくれるのではない
でしょうか。

当時の宮家のように、お金に糸目をつけずに美を追求するわけにはいきませんが、私の舟も粋な空間を
目指して、薄っぺらにならないように、自分の審美眼をもっと磨かなくてはいけません。美しいものや
精緻な技を施したものへの関心を失わずにいようと思います。

おまけ。先日の箱根の小旅行の際、箱根ラリック美術館に立ち寄って、庭園美術館でも作品を遺している
ラリックの工芸の数々を見てきましたが、その時代の先端を走っていた人のほとばしるような創造の
泉に触れ、こちらも見ごたえたっぷりでした。かっこいい作品が沢山あるので、箱根に行ったら是非。

関連記事
 

Trackback

URL :
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 

Comment


    
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。