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Miho Sato

Author:Miho Sato
「舟遊び みづは」運営主体の、株式会社フローティングライフ代表取締役。
江戸の人が遺してくれた東京の水辺は貴重な財産。数名で貸し切れて、江戸工芸に触れて楽しみながら、ゆったりと江戸の粋や情緒、名橋の数々を満喫できる舟遊びを提供します。
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11月15日(火)

江戸の人の日帰り行楽地、亀戸発の川めぐり(その2)

さて、船は旧中川にはいりました。この川は利根川水系の中川の下流部分でしたが、1924年に荒川放水路(今の荒川)に注水が開始され、分断されてから旧中川となっています。横十間川や小名木川と違うのは、開削した運河ではなく、自然の川だということ。小名木川から上流に向かうとすぐ、都営新宿線の東大島駅。川の上に駅があるのは珍しいかも。
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自然の川ということで、土手の感じがやはり違います。整備が進んで、江東区側も江戸川区側も緑が多くて和みます。のんびりと釣りをしている人も多いです。ハゼがメインのようですね。
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この川も、閘門や排水機場によって低水位が保たれ、潮位の影響を受けないので、カヌーやドラゴンボートなどの手漕ぎ船練習場や艇庫があります。この日も練習している中学生や大学生がいました。色んな船の往来があって楽しいけれど、カヌーを転覆させないように、引き波に気を遣わないといけないので、動力船を操船するのは結構大変ですね。

こちらは、竪川の入口。暗渠になっています。
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船は、ふれあい橋の手前でUターン。旧中川をこのまま遡上すると北十間川に出ます。
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小松川公園、紅葉はこれからですね。
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この辺り、今はノンビリした川辺ですが、高度経済成長期には日産化学、日本化学などの化学工場が沿岸にあり、赤や黄色の煙が煙突から出ていたそうです。環境への意識が高まった現代では考えられないことですが、干していた布団がボロボロになったり、草が枯れたりと深刻な大気汚染があった由。それだけ毒性があれば、人体への影響も少なからずあったと思いますが。。。

さて、この川は、江戸時代には埼玉や栃木方面からの川舟が下ってくるところで、そこから江戸に入る公式ルートが小名木川であったため、小名木川と旧中川の交差点に、舟番所がありました。ツアーは、舟番所近くの防災桟橋で船を降り、中川舟番所資料館を見学して終わりです。

3階が、舟番所を再現したフロアになっています。
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ここで、あらかじめ申請されていた積荷の伝票と現物の内容や数量を確認し、通航手形を検めていたそうです。陸上の関所と同じく、入り鉄砲・出女も厳しく取締ったとのこと。役人は、「中川番」と言われ、高禄の大身旗本が当番制で務めていたそうですが、普段は家臣に任せて、将軍の御成りの時だけ出てきたようです。

2階は、江東区の水辺の歴史などの展示。廃止になった水上バスのポスターが懐かしいです。
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昔の新大橋の写真も。今は斜張橋ですが、以前はカッコいいトラス橋だったんですよね。
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この舟番所資料館、訪れる人は少なそう。東大島の駅からは徒歩5分弱で近いんですが、その存在があまり知られていないことや、川や舟運の歴史に興味のない人には訪れる動機がない、というのもありますね。この近くに江東区が川の駅を計画しており、水陸両用バスの運航や、和船での渡しも予定されているので、それとうまく繋げた展示方法を考えて、入場者数増につながるといいですね。

帰りは小松川公園に残っている、小松川閘門の遺構へ。
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下が3分の2以上埋まっているし、本来2つある閘門のうちの1つしか残していないので、知らずに見ると、なんじゃこりゃ?と思う人も多いでしょう。しかし昭和初期の、アールデコデザインを彷彿とさせる柱の装飾が渋く、りっぱなコンクリート造の迫力ある構造物。柱の間からは、ローラーゲートを上下させる大きな歯車が見えます。せめて金網で囲まないでほしかったけど、イタズラ防止とか、安全上の理由とか、あるのでしょうね。

今回のツアー、10時半から14時半まで、ガイド付きの街歩きとクルーズ、資料館見学、亀戸の料理屋升本のお弁当付きで、3500円。お得でしたが、安すぎて申し訳ない感じ。NPO本所深川で、年に二度ほど企画しているようです。

参詣と行楽・遊興の亀戸と、物流中心の小名木川に、ちょっと厳めしい中川番所の組み合わせ、江戸~昭和半ばまでの水辺中心の町の発展がそれぞれの側面から学び取れました。今は間に閘門があり、運転時間も決まっているので、好きな日時に自由に航行できるエリアではないのですが、私もいつか自分の舟で巡る時は、遊びと学びを組み合わせたり、都市の記憶や受け継いできた財産に目をむけるような企画を、時々やれたらいいな、と思っています。
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