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Miho Sato

Author:Miho Sato
「舟遊び みづは」運営主体の、株式会社フローティングライフ代表取締役。
江戸の人が遺してくれた東京の水辺は貴重な財産。数名で貸し切れて、江戸工芸に触れて楽しみながら、ゆったりと江戸の粋や情緒、名橋の数々を満喫できる舟遊びを提供します。
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09月29日(木)

言い伝えや迷信の合理性を突き詰める民俗情報工学って面白い

少し前ですが、知人の日本舞踊のお師匠さん、花柳廸薫(みちかおる)さんが主宰し、伝統文化を通じて日本人のアイデンティティを育もうとしている紫薫子の会の「日本文化なぜなにセミナー」に行ってきました。講師は、民俗情報工学研究者の井戸理恵子さん。「日本人の自然観-先人達の知恵」についてのお話でした。

南方熊楠や、柳田国男などの民俗学者は、過去の事実を収集してきましたが、民俗情報工学というのは、民俗を未来に繫げるための検証を行う学問で、先人達の知恵や言い伝えなど、今の時代まで伝えられてきたことは考察に値するという視点に立っているとのこと。例えば河童伝説。河童が存在するかしないか、はどうでもよくて、河童が出る、とされていた場所の情報を検証すると、そこが澱みで死体が流れ着くところだったり、流れが速かったり、深かったりする所だったりして、河童が出る所=危険な箇所という事実が浮かび上がったそうです。昔の人は河童という想像上の生き物を使って、より伝わり易い注意喚起をしていたわけですね。

「そうだったのか~」という話が色々聞けたので少しご紹介。
・神社の周辺にあった鎮守の森、シラカシやウラジロガシ等の広葉樹は火を止めてくれる効果があり、
 深く根をはるので、風雨にも強く、保水力があった。明治初期までは、沢山の祠や氏神様が祀られて
 いたが、開発のために、明治になって強制的な神社合祀で土地を空けさせ、木を切ってしまい、
 厳しい条件下で生き残れる本物の森が激減してしまった。

・やおよろずの神を崇める祭りや芸能には、その土地に根付いた様々な技術や情報を、踊りの振付等
 を通じて伝える役割があった。明治に国家神道への統一が行われ、こうした祭りや芸能を一旦全て
 中止させた為、祭りの本来の意味がわからなくなってしまい、それ以降、多くは伝統や儀礼を守る
 ためだけのものになった。

・婚礼衣装の白無垢は、死装束。旧姓の自分は一回死んで、嫁ぎ先の新しい家の血を入れる意味で、
 赤い内掛けを着る。死の世界で角が生えて出てきたので、角隠しをつける。

私は結婚の時はウェディングドレスだけで、お色直しもしなかったけれど、当時、婚礼衣装の意味を知っていたら、儀式として自分も白無垢着てみようかな?なんて思ったかもしれません。

しかし、明治になって殖産興業・富国強兵で国が突っ走る中、人々の土着信仰や、何百年も受け継がれてきた土地に根ざした知恵が簡単に失われたことは学校では学べなかったことです。高度成長期に色んな忘れ物をしてきたと思っていましたが、それ以前にもっと極端且つ強制的に文化を捨てさせられたのを知ったことはショックでした。昔のものが何でも良いとは言わないし、こうした過去の行動の恩恵も確かにあったわけなんだけど。

ただ、今年の大震災や、和歌山や奈良を襲った台風などを見ると、自然災害が起こるのは仕方がないとしても、近代に入って以来、自然への畏敬の念がどんどん薄れて行って、力ずくで原発建設や土地開発などを進めてきたことが被害を更に大きくしてしまったことは否めないのかな、と思います。

大災害に触れてからずっと抱いていた心の中のモヤモヤが、今回のお話で「やっぱりそうだよね」という納得に変わった気がします。次回は、11月19日に幕末から明治初期の外国人が見た日本人についてのお話。できればまた参加したいですね。ありがたいことに、参加無料だし!

 
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