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プロフィール

Miho Sato

Author:Miho Sato
「舟遊び みづは」運営主体の、株式会社フローティングライフ代表取締役。
江戸の人が遺してくれた東京の水辺は貴重な財産。数名で貸し切れて、江戸工芸に触れて楽しみながら、ゆったりと江戸の粋や情緒、名橋の数々を満喫できる舟遊びを提供します。
http://www.funaasobi-mizuha.jp/
ツイッターでもつぶやいてます:@mihobjm

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07月13日(土)

金は天下の回り物、を実感してます

みづはが完成したのはよいのですが、お役所の手続きや試運転もあり、まだ売上があがるまでには間があります。入ってくるものは殆どないのに、出るものはどんどん出て行く、という状態が特にここ数ヶ月続いてます。舟を作ったのですから、当たり前といえば当たり前ですが、3桁万円で出て行ったりするので、内心はハラハラ。

でも、舟で使うものを整えていく過程で、これというものを探し回ったり、気に入ったものを購入したりするのは楽しいです。これまで抑えていた購買意欲を満たしている感じです。

舟遊びでの起業を決めてから3年間、消耗品や必需品以外の服や靴は一切買いませんでした。お気に入りのセレクトショップやブランドのお店に入るのをやめました。大好きな骨董品巡りも行かなくなりました。見ると欲しくなってしまうから。欲しい!という誘惑に勝つ自信がなかったから。もともとそんなに流行を追うほうではなかったけれど、ちょっと面白い柄のシャツとか、風合いの良い素材、アールヌーボー磁器などに出会うとつい買ってしまう自分がいました。

買わなくなって、今あるものを見渡すと、充分に持っていることに気付きました。自分が好きと思えてずっと大事にしたいもの、これからも身につけたいものに実は囲まれていたんだな、と。これでも女性ですから、自分を装うことに興味があるし、そういうことにお金をかけたい気持ちは今もあります。でも、3年間それを我慢したおかげで、今はみづはの装いにお金を使えるんですよね。みづはは、私の娘。娘に良いものを持たせたい、という一心です。

前職の会社の現会長が「お金を手放してやること」についてよくセミナーなどで話していた意味が、今は物凄くよくわかります。私達が今回みづはを作ったことは、誰かのどこかの会社が売上や利益をあげることに繋がっています。それは普段自分を含め皆がやっている購買・消費行動と全く同じ意味なのですが、それがグローバル企業のどこの誰かわからない人を潤すことになるというよりも、自分の目の前の人とそのステークホルダーに直接お金が渡るということが今回は圧倒的に多かったから余計にそう感じるのでしょう。しかもその金額がまとまった額だったりしたので余計に(笑)。

今回手放したお金が、回りまわっていつか自分のところに戻ってくるのか?どのくらい戻ってくるのか?それはわかりません。投資の回収、という観点では、そうなるように努力するのが企業としては当然のことです。もし第三者が私達の会社に出資していたら、そう考えて当たり前ですし。ただ、お金を手放したことで得た、人との素晴らしい出会いや、得難い経験のほうが自分には大事だな、と思えます。もちろん手放したお金で作った舟を誰かが気に入ってくれて、価値を見出してくれて、それがお金として戻ってくればもちろん嬉しいことですが。

このお金を使わずに取っておいたら、老後にもっと経済的に豊かな暮らしがあるのかもしれない、そう思う人は起業しないのかもしれませんね。酔狂とか、アホ、とかも言われましたが、これが私達の選んだ人生。回りまわってこなくても、その時は、その時。みづはが出来て、いよいよその思いが強くなっています!
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