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Miho Sato

Author:Miho Sato
「舟遊び みづは」運営主体の、株式会社フローティングライフ代表取締役。
江戸の人が遺してくれた東京の水辺は貴重な財産。数名で貸し切れて、江戸工芸に触れて楽しみながら、ゆったりと江戸の粋や情緒、名橋の数々を満喫できる舟遊びを提供します。
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03月01日(火)

江戸の水路の魅力を語るスゴイ本

旅から戻って数日、腰痛に悩まされ、歩くのもつらくて殆ど家にこもり安静にしておりました。
ごろごろしながらブログを更新しつつ、こんな本を読んでいました。

少し前に、偶然紀伊国屋書店で目に付いたこの本。
東京水路をゆく ―艪付きボートから見上げるTOKYO風景東京水路をゆく ―艪付きボートから見上げるTOKYO風景
(2010/10/15)
石坂善久

商品詳細を見る


著者の石坂氏は、モーターボートに手漕ぎ用の櫓をつけた特別仕様の船で、多少水深が浅いところも、低い橋のところや、狭い水路も縦横無尽に漕ぎ回り、その水路の歴史や、水辺風景、橋・水門などの土木建築物の紹介などを綴っています。まぁマニアックといえばマニアックなのですが、江戸川~中川、荒川、隅田川、江東区の内部河川、ベイエリアや芝浦地区の運河、そして南部の多摩川周辺まで、全てを網羅しているのです。

こんなに水辺趣味を極めている人がいたなんて、そしてこれを本にしようと尽力した人がいたんだなぁ(ちなみに東洋経済新報社です)ということにまず感動。ベースは石坂氏がクルーズ日記を書いていたブログ「水路を行く」(現在は過去ログ)「水路を行く・第二運河」のようです。

橋、特に関東大震災後の復興橋梁の美しさについて語っている部分など、「そうそう、それなんだよね~!」と私はめちゃめちゃ共感してしまいました。何より著者の、河川とそれを彩る船や構造物への尽きせぬ愛が、文章のあちこちから立ちのぼってくるのがほほえましくて。

これ一冊で東京の水辺の色々な魅力が発見できます。そして東京は本当は水の都だったということを再認識させてくれます。高度経済成長時代に物流の主役が車による陸上輸送に替わりました。河川は取水という存在意義はあっても、輸送インフラとしては邪魔になり、内部河川や掘割が随分埋め立てられて、東京はベネチアになる機会を失ってしまったわけです。その当時、水辺の美しさを残して住民の憩いの場や観光資源としよう、という都市計画が無かった或いは支持されなかったことは至極残念です。ただ、その代わりに手に入れた繁栄を否定するつもりはないし、私もその繁栄を享受している一人です。

成熟経済社会になった今、東京で働く人や住んでいる人の癒しの場となる水辺、東京を訪れた人に東京と江戸の成り立ちを語ってくれる水辺、という視点で、見直しや再発見の動きが出てきているのはいいことです。昔に戻ることはできなくても、今より良くすることはできる。この本が出版されたのも、そうした流れの一つなのかな、と思います。内部河川を航行する身には面白いだけでなく、有益な情報もいっぱい。私のバイブルになりそうです。
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03月03日(木)

頼もしいシニア@ボートショー

今日は横浜みなとみらい地区で行われたジャパンインターナショナルボートショーへ。以前の記事「長崎での素敵な出会い」に書いたN先生が来場するということで、先生にお会いしがてら行って来ました。今回は近年の中でも特に出展者数が少なく、往時を知っているN先生は盛んに寂しがっておられました。N先生が、プレジャーボートの部品輸入商社におられたYさんを紹介してくださいました。Yさんは、調査船に乗って15年、輸入商社で35年と、船舶業界50年の経験のある方。このボートショーでも知り合いばかりのようでした。

会場には、ヤンマー、日産、トヨタ、ヤマハと名だたるメーカーが。トヨタは最近ヤマハに対してシェアを伸ばしているそうです。
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こちらはヤマハのブース。プレジャーボート界では一番の存在感があります。
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クルーザーの内部はこんなふうに、ラグジュアリーな空間。
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ボートだけでなく、ヨット、ミニボートやジェットスキーなどの船艇類以外にも、船外機、マリーナ運営会社、釣具、エンジンやGPSなど、様々なブースが並んでいます。中国の上海杭州湾工業開発有限公司も来ていました。

外には中古艇の販売コーナーもありましたが、その横に東京海洋大学の電気推進船「らいちょうI」が!
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この船はリチウムイオン電池を使った電気推進船です。船では世界で初めてCHAdeMO(チャデモ)という急速充電の規格に準拠した充電方法を用いて、30分程度で急速充電します。昨年の5月に進水式が行われたそうです。
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船の後部に推進機関があり、電池とインバーターとモーターが格納されていました。リチウムイオン電池は過充電や引火性ガスの問題もあり、湿気にさらされ易い船の世界ではまだ実用段階への道は長いようです。鉛電池に比べ、高出力で充電時間も短いので、将来が楽しみです。海洋大学の学祭で、運行されるかもしれない、とのこと。その時は是非乗ってみたいですね。

こちらは、N先生とYさんが開発に関ったトヨタのPONAM35というクルーザー。
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モノトーンのお洒落な内装もさることながら、ベッドのコーナーやトイレスペース等の居住性が優れていて、使い易そう。狭い空間で、動線や収納を考慮しながら快適さを追求する、という意味でとても参考になりました。またトイレットペーパーホルダーや、冷蔵庫、引き出しなど、色々なところに船の揺れやスペースのマルチユースを考慮した様々な工夫があり、感心すると同時に、スペックを決める時にどうやって取り入れていくか、楽しい想像ができました。

一通り見終わったところで、桜木町の居酒屋で一杯。会社が終わったらさっさと帰ってサンセットクルーズに出かけたり、ちょっと停泊したい時に場所を見つける苦労をしなくていい国は沢山あります。船に乗って楽しむ文化が育たないのは、行政のお堅い対応のせいだけではなく、仕事中心のライフスタイルや、何をするのも高価だというのが影響しているね、という話で盛り上がりました。実際クルーザーの内部に備え付けるのに、ちょっと気のきいたものは殆ど欧州や米国から輸入しているとのこと。船体やエンジンは日本製でも、内部のデザインに関しては駄目なのだそうです。需要がないから商品が育たないということですね。

そんな環境の中、N先生もYさんも、日本のマリン業界や環境を良くするために俺達がいろいろやってみよう、と意気盛ん。ボートメーカーも巻き込んで、お仲間でプロジェクト的なことをやるそうです。日本の景気が良くてプレジャーボートが盛り上がっていた時代を知っている自分達が、プロとして力を合わせて立ち上がらないといけない、とおっしゃっていました。かっこいいなぁ。そんな素敵な大人の方々に「うん、これはいいね」と言ってもらえるようなホスピタリティ空間を目指したいですね。
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03月07日(月)

友、遠方に在るを訪ぬるの巻

週末は遠方の友を訪れました。会社の理念に同じような共感を抱き、共に働き、結果的にはそれぞれが会社を離れ、別の道を歩む形になりました。現在、彼は東北の故郷で狭き門を突破し、県下随一の公共体に転職して一年になります。

一緒に訪ねた仲間達はまだ現役で同じ会社で頑張っています。互いの近況を話すうちに話は自然と元の会社のことに。辞めても、色んなことを分かち合った仲間達が元気で前向きな気持ちでやっているか、気になるものです。だからといって、何かできる訳ではないのですが。

故郷での暮らしを選んだ彼。元気そうでもあり、少し寂しそうでもあり。とはいえ、こうして皆で色んな話をしながら、地元の美味しい食材に舌鼓を打ち、お酒を酌み交わした暖かい時間でした。メールをはじめ、フェースブックやツイッター等のソーシャルネットワークがいくら発達して、時空を超えた気になっても、やはり生身の人間同士、顔を見て、声を聞いて時間を共有することに勝るものはないなぁ、とあらためて思います。

少しドライブすると、こんな美しい風景が広がる土地で、時に雪かきにうんざりしながらも、家族を守り、ちょっぴり自分探しもしながら腰を落ち着けた友。次に会う時に、私は自分のやりたいことを実現できているかな、彼も仕事以外に打ち込めるものを見つけているかな、と思いながら、週末の旅を終えました。

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03月08日(火)

映画「宮城野」-視点がかわるディレクターズカット版-

話が前後しますが、先週の金曜日は映画「宮城野」のディレクターズカット版の上映会に行きました。これは、山種美術館で開催中の、ボストン美術館浮世絵名品展に絡めたプロモーション企画。というのも、本展の展示作品の中に写楽の「中山富三郎の宮城野」という作品があり、これが映画「宮城野」に登場する重要なモチーフになっているのです。「宮城野」は主人公の女郎の名でもあります。今日のイベントの副題に、"Miyagino meets Miyagino"とありました。ちなみに中山富三郎というのは歌舞伎役者の名前です。

以前のブログ記事「映画『宮城野』を鑑賞@浅草」の時に見たのはスタンダード版でDVDになっているもの。ディレクターズカット版のほうが、上映時間が長く、結末も異なります。今回は、上映の前に山達璽監督のトークショーがありました。

この映画の主演、片岡愛之助は、海老蔵の代役で注目度が高まったためか、先ごろ隠し子も発覚してワイドショーネタになっていたようです。独身ですから別にいいと思いますが。てな話は置いといて、トークショーでの監督の撮影裏話の中では、監督自ら直筆10枚の手紙を愛之助に送って出演要請をしたそうです。写楽の描いた役者絵がモチーフになっていることから、歌舞伎役者に写楽のニセ絵師の役をやってほしかったとのこと。また、女郎屋の女主人を演じる樹木希林は、撮影所に毎度沢山の差し入れを持ってきてくれた由。キムチをカレーに入れると美味しいと言って、お弁当がカレーの日にキムチを差し入れてくれたとか。

同じ映画でも、編集や構成によってこうも違って見えるのだということに、まず驚き。同じカットでも挿入する箇所を変えることで違う意味が生まれるのが面白いですね。ディレクターズカットのほうが長いぶん、ストーリーの展開がわかり易かった気がします。歌舞伎のツケ打ちの箇所もスタンダード版より多くて、クライマックスの「決め」をピリッとさせていました。撮影は全てセットだったそうですが、女郎屋や写楽の家の設えの細かいところも監督の美意識が貫かれており、ストーリーへの感情移入よりも、映像美や凝ったディテールの面白さに惹かれました。

歌舞伎的演出の基本をキッチリ押えながら、適度なスピード感があって陰影の深い映像。山監督は次回作で時代劇を監督するのかわかりませんが、次にどんなものを生み出してくれるのか、楽しみです。エンドロールでドライブ感のあるテーマ音楽を聴きながら、監督の今後に注目していこうと思ったのでした。
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03月10日(木)

後悔と満足の交錯-能登「さんなみ」にて-

昨日から石川県に来ています。宿が圏外でブログ更新できませんでした。ソフトバンクは地方では圏外が多いんですよね。

今回の旅の目的は、「さんなみ」という民宿に泊まること。郷土料理が有名で、いつか訪れたいと思っていました。友人から、「3月末で民宿をやめちゃうらしい」と聞いて慌てて予約。何とか取れたのが9日でした。

最近旅行ばっかり言ってない?はい、そうです。遊んでばかりですみません。係留の事がうまく進まないので、ちょっとグレてみました(笑)。というのは半分ホントで半分冗談。3月下旬から修業に入るので、その前にやっておきたいことをまとめてやっちゃえ、という時期なのです。

渋い門構えのこの宿。入ると、イシリの香りが漂っています。イシリは、イカの内臓を発酵させた醤油。日本のナンプラーですね。

部屋からは湾が見渡せます。シンプルで木の温もりが感じられる趣味の良い部屋。火燵でのんびりしていると夕食の時間に。

囲炉裏にハチメ(アイナメ)の一本焼きが。イシリで炊いたイカ入りのご飯、海餅(かいべい)も香ばしく焼けています。

刺身はアマエビ、サザエ、ブリ、真子をまぶしたマダラ、イワシクジラ、そして初物のサヨリ。ブリはヅケもありました。新鮮さはむろんのこと、冬の海の魚が体に蓄えた脂や甘味が舌に溶けて行きます。マダラは定置網に入ったオスしか刺身にできないそうです。サシ網漁では鮮度がダメ、雌は卵に栄養を取られて身がヘタるから美味しくない、とのこと。

胡麻豆腐、カラスミのように干したタラコ、イシリや味噌も全て自家製。「せっかくここに来てくれたんだから、ここでしか食べられないものを出さなければ意味がない。」と地元の食材、自家製にこだわった料理を出してくれました。地酒竹葉を3合も飲んでしまいました。

今朝の朝食も、タラ汁、ブリ大根、カブ柚子酢、こんかサバ等、朝からお酒が欲しくなるようなものばかり。本当に美味しく頂きました。この二食の為にどれほどの手数と時間をかけてくれたのだろうと思うと感謝の気持ちで一杯になります。もっと早く来て、何度も訪れればよかった、という後悔もあるけれど、心から出会えてよかったと思えた宿でした。
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